遂に、累計ダウンロード数20億回を突破したTikTok。今年からは最大10分までの動画作成が可能になり、ビジネスにも非常に大きな可能性を秘めています。
TikTok for Businessが発表した「主婦・ママ白書~簡単&完結!主婦・ママ層×TikTokの化学反応。~」によると、とくに主婦・ママ層の利用が急増しているそうです。そこで白書をひもときながら、主婦・ママ層をターゲットにしたマーケティングにTikTokが最適な理由を5つと、主婦・ママ層にアプローチするポイントを3つご紹介します。
主婦・ママ層でTikTok利用者が急増中
TikTokは、若年層がメインユーザーというイメージがありますが、昨今では主婦・ママ層も急増しています。TikTokユーザーにおける25歳~44歳の割合は37.7%と、全体の3人に1人が主婦・ママ層に当たる年代なのです。また、25歳~44歳の女性ユーザーにおける主婦の割合は24.5%で、およそ4人に1人という結果となっています。
主婦・ママ層のTikTok利用者がTikTokに求めるものとは?
「主婦・ママ層における主要プラットフォーム3社の使い方」についての調査結果を見ていきましょう。
主要プラットフォーム3社の平均を100としたとき、TikTokについて「たまたま面白い動画に出会える」と答えた割合は、221%に上ります。「いろいろな種類の動画を見ている」と答えた割合は174%、「新しい発見があって興味が広がる」と答えた割合は129%となりました。
どの質問項目についても、TikTokは他のプラットフォームに比べて「面白いもの」「新しい発見」に出会えると期待して視聴していることが分かります。
主婦・ママ層のTikTok利用者の視聴スタイルは?
主婦・ママ層における「TikTokの視聴態度と主要3社の、プラットフォームの視聴態度の比較」についての調査結果を見ていきましょう。
主要3社のプラットフォームの平均を100とすると、TikTokを「音声をオンにして視聴する」割合は231%、「全画面視聴する」割合は176%と非常に高い結果となりました。逆に「ながら視聴する」割合は33%と、他のプラットフォームに比べてTikTokを「ながら視聴する」主婦・ママ層は少ないことが分かりました。
つまり主婦・ママ層は、TikTokを全画面で音声を流し、ながら見せずにしっかり視聴している割合が高いのです。
主婦・ママ層はTikTokの広告をどう受け止めている?
動画の合間に流れる広告について、主婦・ママ層はどう思っているのでしょうか。「広告を見て情報を参考にすることがある」と答えたTikTokユーザーは、全体の31.3%だったのに対し、主婦・ママ層に限ると43.4%にまで上昇します。
「関心のなかったブランドもSNS広告を見て好きになったことがある」と答えた割合も、全体は19.0%だったのに対して主婦・ママ層は37.3%でした。「最初は興味がなかったけど何度も見ているうちに興味を持ったことがある」と答えた主婦・ママ層も45.3%(全体は30.5%)に上ります。
主婦・ママ層は、広告についてもプラスのイメージをもち、興味・関心をもって視聴していることが分かります。主婦・ママ層をターゲットにした広告を、TikTokに打ち出すことは効果が高いと考えられるでしょう。
主婦・ママ層をターゲットにしたマーケティングにTikTokが最適な5つの理由
「主婦・ママ白書~簡単&完結!主婦・ママ層×TikTokの化学反応。~」の調査結果から、5つの主婦・ママのインサイトが明らかになりました。そして、そのインサイトを満たせるTikTokならではの特徴を解説していきます。
主婦・ママのインサイト①忙しくてまとまった時間が取れない!
自宅にいる時間は長くても、テレビを30分ゆっくり見たり雑誌や新聞を開いたりする余裕はなかなか無いのが主婦・ママ層です。育児や家事をする合間にできる細切れの時間で視聴するのに、短尺のTikTokは最適だと言えます。
主婦・ママのインサイト②細切れの時間で最新情報を効率よく知りたい!
すき間時間にTikTokを見る際に、主婦・ママ層は自分で検索するだけでなく「おすすめフィード」にあがっている動画を見ることで新しい情報に触れています。「これを見よう」と決めずに何となく開けば、最新情報や目新しい話題に触れられると思えるのがTikTokだという訳です。
主婦・ママのインサイト③ほっとリラックスできる時間が欲しい!
日中のすき間時間だけでなく、子どもが寝た後などの完全な「自分時間」にもTikTokを楽しむ主婦・ママ層が多くいらっしゃいます。ゴロゴロしながら、お風呂に入りながらなど、スマホさえあれば気軽に楽しめるのがTikTokの魅力なのでしょう。
主婦・ママのインサイト④自分の生活に近い動画に共感したい!
行動範囲も子ども中心となり閉塞感を覚えがちなのが主婦・ママ層です。そんな主婦・ママ層が好んで観るのは、きれいなインテリアや憧れのファッションなどではなく「育児あるある」や散らかった部屋を片付けるまでの動画など、生活に根ざしたものです。リアリティのある動画を見て、「自分と一緒だ」という安心感を得たいのだと考えられます。
主婦・ママ層がよく見るTikTokのコンテンツ1位は「料理・グルメ」、2位は「赤ちゃん」、3位は「メイク」の動画となっています。
主婦・ママのインサイト⑤家族のコミュニケーションのツールにしたい!
すき間時間や自分時間に1人で視聴する以外にも、子どもや家族と一緒にTikTokを楽しむ主婦・ママ層が多くいらっしゃるのは意外かもしれません。ところが、自分が見つけた面白い動画を家族で見たり、一緒にダンス動画やレシピ動画を再現してみたりと、家族のコミュニケーションのツールにしている主婦・ママ層が多いのです。
主婦・ママ層へのTikTokによるアプローチの3つのポイント
TikTok動画は、「最初の1秒が肝心」だと言われます。パッと見て面白みを感じなさそうな動画ならすぐにスワイプされてしまうからです。それでは主婦・ママ層はどのような動画でアプローチするのが有効なのでしょうか。
「タメになる動画」によるアプローチ
試してみたくなるような豆知識や商品の意外な利用法などで、思わず保存したくなるような動画を目指しましょう。
主婦・ママ層にとって「タメになる動画」とは、たとえば時短でできる料理動画や家事のコツ、簡単に魅力的になれるポイントメイクの動画などです。気に入った動画は保存しておいて、後で試してみたりママ友に紹介したりすることで拡散されることが期待できます。
「等身大の動画」によるアプローチ
動画から購買活動につながる際に、多くの主婦・ママ層は興味のある商品の動画やコメントをチェックしています。その際、誇大な演出が感じられるものや使いからかけ離れた演出がなされたものは避ける傾向にあります。
主婦・ママ層が自分の日常に取り入れることを、イメージできるような等身大の動画が主婦・ママ層のハートをつかむでしょう。
「正直さのある動画」によるアプローチ
主婦・ママ層は、ほかの媒体で知って気になった商品を、TikTokで検索してリアルな声を調べています。つまり、商品の認知度をアップさせるだけでなく、商品やサービスの具体的な内容や使用感など詳しい部分の理解を深めるのにも、TikTokは有効なのです。
商品の良い面だけを伝えている動画よりも、デメリットや不都合なども、併せて紹介しているような正直さのある動画の方が主婦・ママ層の心に刺さります。利用者目線でのリアリティのある動画を心がけましょう。
まとめ
短尺で情報を視覚と聴覚に訴えかけて伝えられるTikTokは、まとまった時間が取れない主婦・ママ層との親和性が高いSNSだと言えます。
TikTokユーザーの中でも、主婦・ママ層は広告に対する拒否感も少なく、オープンマインドであることが分かっています。TikTokで癒やされたりリフレッシュしたりする中で、自然と何度も目に入ってくる広告に興味を持つことが、購買活動の最初の一歩です。テレビや新聞、雑誌などはゆっくり目にできない主婦・ママ層にとって、TikTokは広告を打つ媒体として最適です。主婦・ママ層の心に刺さる動画広告を目指しましょう!