TikTokといえば、今最も盛り上がりを見せている動画投稿プラットフォームです。基本は動画の閲覧や投稿となりますが、その機能を活用してマーケティングを行うことも増えてきています。しかし、現状としてはまだ活用に至っていない企業も多く存在するでしょう。
そこで今回は、TikTokマーケティングに関するメリットやどのような特徴があるのかなどについてご紹介いたします。
TikTokマーケティングの特徴
TikTokは、ByteDance社が提供しているSNSプラットフォームです。動画投稿の出来るSNSプラットフォーム自体は他にも存在していますが、TikTokでは「縦画面を基準としている」ということと、「独自のアルゴリズムである」という2点が特徴となります。
縦画面を基準としている
スマートフォンに特化するという意味で、縦画面での動画に適したレイアウトになっているのがTikTokならではの特徴です。横画面の動画も投稿可能ですが、その際には上下が寂しい状態となりますので、縦向きで撮影した動画がベストです。ユーザーはスマートフォンで投稿や閲覧をするため、とことんユーザーライクでの設計となっています。
独自のアルゴリズムである
TikTokにはおすすめという項目がメインページとして表示され、そこでは「フォローしていないアカウントの投稿を優先的に表示する」という独自のアルゴリズムが組み込まれています。他のSNSではフォローしているアカウントの投稿を表示するため、独自性が際立ちます。この特徴はマーケティングにおいてもプラスに働く部分となります。
もともとはダンスなどの動画投稿などが人気を集めており、投稿に関しても偏りがありました。しかし現在ではVlogをはじめ、多彩なジャンルの動画が投稿されています。それと同時に、利用するユーザーにも変化が起きています。10代の若者を中心としていましたが、徐々に20〜30代やそれ以上の年齢層のユーザーも増加しているのです。
注目を集めているのは、こうした変化による部分も大きいでしょう。マーケティングはターゲットが必ず存在しますので、限定された層のユーザーだけでは参入できる企業も限られてしまいます。ユーザーの年齢層が幅広くなることで、より多くの企業がマーケティングの場として活用しやすくなっているというわけです。
TikTokマーケティングのメリット
実際にTikTokを活用してマーケティングを行うことで、どのようなメリットがあるのかという部分が企業にとって重要でしょう。代表的なメリットとしては、以下が挙げられます。
広告に対する嫌悪感が薄い
TikTokの場合、「ユーザーの広告に対する嫌悪感が薄い」という点が1つ目のメリットです。動画をメインとするSNSではプラットフォームでは広告を出すことが可能です。TikTokもそうですが、気になるのは広告への嫌悪感です。Z世代と呼ばれる若者は企業からの広告を嫌悪する傾向が強いと言われています。せっかくの広告が嫌悪の対象となってしまっては逆効果です。
TikTokの場合、広告を強制的に見なければならないということはなく、任意でスキップが可能な仕様となっています。また、フォローしていないアカウントによる投稿がおすすめされる仕組みのため、広告に関しても同じ感覚で違和感なく受け止めてもらいやすいのです。フラットに広告の内容に向き合ってもらいやすいというのは大きなメリットでしょう。
情報の拡散力が高い
情報の拡散力が高いという点もメリットとなるでしょう。他の動画投稿サイトではアカウントの評価が大きな基準に含まれているため、ある程度アカウントを育てる必要があります。ところがTikTokはアカウントではなく、各投稿を主体として評価するアルゴリズムになっているのです。
つまり、企業アカウント自体はまだ成長中の状態であっても、投稿自体の反応が良ければ多くのユーザーに対しておすすめされる構造になっています。質の高い投稿を心がけることで、拡散されやすくなるでしょう。
消費する金額が高い
SNSにおけるマーケティングの中でも、コンバージョンに至ったユーザーによる平均の消費金額が高いというのもメリットです。他のSNSマーケティングでは約4万円が平均消費金額ですが、TikTokでは約8万円とおよそ倍近く高い傾向にあります。
このことから、TikTokユーザーは消費に対して積極的であるということと、興味を持ったものに対しては消費をする傾向にあることがわかります。ユーザーに対してしっかりと商品やサービスの魅力を伝えることで、コンバージョンに繋がりやすいというのは魅力でしかありません。
失敗しないためのTikTokマーケティングにおける注意点
これからTikTokマーケティングを開始しようとお考えの企業も存在するでしょう。その際に注意してほしいポイントをまとめました。必ずこの注意点を踏まえて運用するようにしましょう。
広告のバランス
広告のバランスにも注意しましょう。TikTokでは広告が広告として認識されにくいため嫌悪感を抱かれにくい反面、広告の内容によって商品やサービスへの認知もされにくくなる可能性をはらんでいます。
あまり広告感が強くてもスキップされてしまうリスクがありますし、広告感が薄すぎると訴求力が低下してしまうのです。マーケティングの目的としては売上の向上が大きいため、投稿内容に関しては広告のバランス感覚が求められます。
炎上のリスク
拡散されやすいというメリットの裏返しとして、炎上のリスクも想定されます。炎上した際に他のSNSにくらべて拡散がされやすいことで、ダメージが大きくなりがちです。ユーザーによって投稿に対する受け止め方はさまざまです。出来る限り不快に感じさせないような内容にしなければならないでしょう。
さらに、投稿前には複数人で内容チェックを行い、炎上リスクを極力抑えるといいでしょう。TikTok内だけに留まらず、投稿内容が他のSNSにまで拡散されていく傾向にあります。収集がつかないことになりかねませんので、細心の注意を払うべきポイントと言えるでしょう。
まとめ
TikTokは若者を中心に人気ですが、現在では数多くのユーザーによって利用されています。マーケティングにおいても若者以外をターゲットとしている企業も活用することで効果が見込めます。また、今後においてもさらなる発展をしていく傾向にありますので、今からでも遅くありません。
今回ご紹介したポイントを踏まえて動画投稿やブランディングをすれば効果に期待ができます。早速TikTokマーケティングを開始しましょう。