飲食店をはじめ、集客をする実店舗はMEO対策が重要です。お店などを検索する際に、Googleマップでの検索結果において上位として表示されることでユーザーの目に止まり、それが集客に結びつくのです。
しかし、どのようにしたら客足増加につながるのかわからない、という方も多いでしょう。そこで今回は、MEO対策で絶対にやってはいけないことやGoogleマップ集客に役立つツール導入のメリットについてご紹介いたします。
MEOの概要
まずはMEOというものが何かということを知ることが大切です。その特徴やアルゴリズムに関する詳細は、以下の通りとなります。
MEOとは
そもそもMEO(MEO対策)というのは、Googleマップにおいて店舗を検索結果の上位に表示させることを指します。たとえば、「ラーメン ◯◯(地名)」で検索すると、その地域に存在するラーメン屋の位置と、店舗に関する情報が表示されることになります。
ラーメンを食べたいと思ったときに、いまいる地域でラーメン屋があるのかということと、どのようなラーメン屋があるのかを参考にして行くお店を決定することになるでしょう。
地域によってはラーメン屋さんの競合がひしめき合っていることも少なくありません。検索結果に表示されていたとしても、何十件も下の方では意味がないのです。ほとんどの場合上位5店舗くらいで比較検討する傾向にあるため、その位置に表示がされていなければ、そもそも認知されること自体が少なくなってしまうでしょう。MEOは店舗の認知と集客に直結するものとなるのです。
MEO対策をすることで、認知度や集客の向上が見込まれるのがメリットとしてまず挙げられます。検索結果の上位に表示されることにより、ファーストビューとしてまずユーザーに認知してもらえるでしょう。お店の存在を知らなかったユーザーにその時点で認知してもらえるため、それらの見込みユーザーに対して訴求することにも繋がります。
SEOの場合ですと位置情報はそこまで関係がないのですが、MEOは位置情報に基づいて表示される結果ですので、SEOに比べると競合が少ないのです。
一方で、実店舗がない場合には効果があまり見込めません。位置情報を紐づける店舗がなければそもそもMEOの対象にならないでしょう。
MEOアルゴリズムの特徴
なにかしらのキーワードで検索をした場合に、Google Maps上での検索結果に表示される順位というのは、MEOアルゴリズムが大きく関わっています。つまり、MEOアルゴリズムを理解することで、上位に表示されるように改善することが可能となるのです。むしろMEOのアルゴリズムを理解しないままでMEO対策をおこなったとしても、あまり効果には期待ができないでしょう。
まずは、「検索キーワードとの関係性の深さ」が挙げられます。当然ですが、ユーザーによる検索キーワードは、そのユーザーがお店の情報として知りたいキーワードです。「焼肉」と検索をした場合には、いまいる場所の周辺にある焼肉屋さんの情報に期待していることになります。
Googleマップに登録している店舗の情報が、そのキーワードと関係性が深いと判断されることで、検索結果の上位に表示されるようになるのです。いかにキーワードとして検索されやすい情報を店舗情報として散りばめておくか、という部分が重要になります。
2つ目は「検索した場合の現在地との距離」です。検索キーワードとして地名を入れることもあれば入れないこともあるでしょう。いずれにしても、位置情報との関係がチェックされます。
「蕎麦屋」というキーワードで検索をすると、そのユーザーの現在地周辺にあるお店の中で、検索ワードが含まれていたり、関係性が高いと判断されたりすることで上位に表示がされるのです。たとえば東京にいる状態で「蕎麦屋」と検索をした場合、東京都内かつ現在地周辺の蕎麦屋が優先的に表示されることになります。ただし、現在地に近ければ近いほど上位に表示されるというわけではないので注意しましょう。
3つ目の「ネット上における知名度」もMEOアルゴリズムでは考慮されます。検索キーワードや現在地にどれだけ深く結び付けられたとしても、知名度がなければ上位には表示されにくいのです。
単に店舗情報として設定されている情報だけでなく、SNSなどにおいても情報が存在している、多くのサイトやユーザーに店舗情報を言及されている(サイテーション)ということが、検索結果の上位に表示させるかどうかのアルゴリズムへ影響を与えることになるでしょう。
Googleマップにおいて検索結果の上位に表示させるコツ
Googleマップにおいて検索結果の上位に表示させるコツとしては、「正確な店舗情報を登録する」というのがまず挙げられるでしょう。店舗情報が正確であるほど、Googleからの評価が高くなり検索結果にも影響することになるのです。
たとえば、営業時間や定休日が登録されていなかったり、正しくない状態であったりした場合には、Googleからの評価も低くなります。同時に、検索したユーザーが誤った情報によって不利益を被った場合には、ネガティブな口コミを登録するリスクも考えられます。
2つ目のコツは、「画像を登録する」ということです。店舗の外観や店内の画像があるだけで、実際の店舗の雰囲気をユーザーは感じることが可能となります。来店イメージが付きやすいため、画像が登録されている店舗ほど検索結果の上位に表示されやすくなるのです。なるべくであれば見栄えがいい画像を登録するようにしましょう。
3つ目のコツは、「ポジティブな口コミを集める」ということになります。ユーザーは検索結果として表示された店舗に登録されている、ユーザーからの口コミも重要な情報と捉えるでしょう。そこでネガティブな口コミが多いと、敬遠されてしまいやすくなります。ポジティブな口コミが多く登録されていると、それが来店の判断材料になります。
MEO対策において絶対にやってはいけないこと
検索結果の上位にお店を表示させるために、MEO対策をすることになりますが、絶対にやってはいけないことが複数存在しています。
禁止コンテンツを使用している
ガイドラインに記載の禁止コンテンツを使用した場合、即座にペナルティとなります。MEO自体を今後一切利用することができなくなってしまうのです。意図していなかったとしても、Googleがそう判断した場合は処理されてしまうため、注意しなければなりません。
「危険あるいは違法な商品やサービスの販売に関連している」もしくは「児童の搾取や虐待にあたる」というコンテンツが禁止コンテンツです。
誰かを不快にさせるあるいは不適切な内容の記載
対象が限定されているされていないに関わらず、誰かを不快にさせるあるいは不適切な内容の記載はしてはなりません。具体的には、「いじめや嫌がらせ、ヘイトスピーチ」、「猥褻あるいは侮辱的、冒涜的な言葉」、「性的なものを比喩しているあるいは露骨に記載」等が挙げられます。
報酬の対価として口コミを書いてもらう・星をつけてもらう
一般ユーザーが自ら口コミや星をつけるのが本来の機能ですが、報酬の対価としてそれらをおこなってもらうことは禁止されています。それがOKになってしまうと、口コミや星の評価が機能しなくなってしまうでしょう。
たとえば、口コミを書いたら割引というようなキャンペーンなども絶対にしてはいけません。
報酬の対価として自サイトへのリンクを貼ってもらう
報酬の対価として、他のサイトに対して自サイトへのリンクを貼ることを依頼することも禁止されています。報酬の対価としておこなってもらうという部分がアウトです。報酬の対価でなければ問題ありません。
質が低い、あるいは関連性がないなどの閲覧の邪魔になる情報の記載
誤字や脱字があったり、関係のないような内容が記載されていたりすることも避けなければなりません。ユーザーに対して伝えるべきお店の情報を記載するべきです。それをみたユーザーの閲覧を妨げてしまうような内容は禁止です。
ユーザーが誤解してしまう可能性がある記載
記載されている情報を見て、ユーザーが誤解してしまう可能性があるような内容は記載してはなりません。その内容を目当てに来店した結果、誤りだったということが発生しないためです。意図的でなかったとしても、ユーザーを混乱させてしまうことになるため、記載内容はしっかりとチェックしなければなりません。
キャンペーンや特別料金、特典などを必要以上に強調
キャンペーンなどを記載すること自体は問題ありませんが、必要以上に強調するような表現は禁止されています。たとえば、実際には一部商品は除くにも関わらず「すべて50%OFF」などの表記は、必要以上に強調しているとみなされます。
キャンペーンは集客や売上向上をも公的としているためついつい強調してしまいがちです。しかし、そのことによりMEOを利用できなくなってしまっては本末転倒です。
キャンペーン条件を記載していない
キャンペーンの内容を記載する場合には、条件をすべて記載しなければなりません。伝わりやすくするために、一部の条件を省略してしまうことがあるかもしれませんが、それはガイドライン違反とみなされてしまいます。キャンペーンが適用される条件は、全てを明確に記載しなければなりません。
名称欄に名称以外の情報を記載
当たり前のことではありますが、名称欄には店舗の名称以外の内容を記載してはなりません。具体的には、電話番号や営業時間、商標や登録商標のマーク、訴求(中華屋さんであれば「街一番の格安ランチ中華屋」など)など、ついつい記載してしまいがちです。
SNSのアカウント名でそのような記載をしていることが多く散見されますが、それと同様の記載をしてしまうことがあるでしょう。MEOではガイドラインで禁止されています。
ブランド名の表記がすべての店舗で統一されていない
チェーン店など複数店舗が存在している場合に、店舗によってブランド名の記載が統一されていないというのは避けなければなりません。たとえば、日本語表記の店舗と英語表記の店舗が混在しているなどがありがちな例として挙げられます。統一したルールで記載するようにしましょう。
メニュー欄に一部しか記載していない
人気メニューだけをプッシュするために記載してしまいがちですが、メニューを記載する場合にはすべての内容を記載しなければなりません。つまり、メニューを記載するのであれば漏れがあってはいけないということです。新メニューが追加になった場合には、記載内容も速やかに修正して最新の状態にする必要があります。
ビジネス情報欄にリンクを記載している
ビジネス情報の記載欄には、URLを記載してはいけません。システム上リンクの貼り付けはできないよう制御されていますので、やろうと思ってもできないようになっています。別でURLの記入欄がしっかりと用意されているため、そちらに記載するようにしましょう。
URL欄に公式サイト以外のURLを記載している
ビジネスプロフィールのURL欄は、公式サイトのために設けられています。公式サイトではないサイトのURLは記載しないようにしましょう。万が一記載してしまうとガイドライン違反になってしまいます。
電話番号欄に店舗ではない電話番号を記載している
電話番号欄は、その店舗の電話番号を記載しましょう。複数店舗が存在している場合には、本部の電話番号を記載してしまいがちですが、それぞれの店舗につながる電話番号を記載するのが理想です。
MEOツールを活用するメリットや選ぶ際のポイント
MEO対策は簡単なようで大変な作業です。そこで便利なのが、MEOツールです。MEOツールを活用することによって、効率的にMEO対策を行うことが可能となるでしょう。
そんなMEOツールを活用することのメリットや、複数存在しているツールの中で選ぶ際のポイントは以下のとおりです。
MEOツールを活用するメリット
MEOツールを活用することのメリットは複数存在しています。
まずは「順位を把握することが可能」ということが挙げられます。MEO対策を行う際には、まず現在の順位を正しく把握することが大切です。たとえば現在の順位が10位以下の場合と3位の場合とでは対策の内容なども異なるでしょう。
また、ツールを活用して対策を行ったことで順位が上がったのかなど状況を把握するためにも必要です。ユーザーと同じように検索することで順位の確認は可能ですが、時間帯などで変動することがあります。正しい順位を把握するのであれば、MEOツールが不可欠です。
2つ目のメリットは、「情報を正確に保つことが可能」ということです。Googleビジネスプロフィールの情報は、第三者でも編集可能となります。そのため、悪意を持って誤った情報を記載されてしまう恐れがありますし、それによってトラブルに発展してしまうこともあるのです。MEOツールを導入することで、それを防ぐ効果に期待ができます。
「Googleビジネスプロフィールの内容や口コミを最適化できる」というのもメリットの一つです。ユーザーがキーワードで検索した際に、魅力的な情報や画像を表示させることによって、集客につながるでしょう。そのために現在何が足りていないのかなどをMEOツールが明確にしてくれます。最適ではないポイントを洗い出してくれるので、わかりやすいです。
MEOツールを選ぶ際のポイント
MEOツールを選ぶ際のポイントですが、それぞれのツールの特徴を把握した上で決めるということです。たとえば、現在順位を正確に把握できていないことにお悩みであれば、順位の正確性に特化しているMEOツールがおすすめです。
順位の正確性に特化しているMEOツールは基本と言えます。現在よりも順位を上げたいという目標がある場合にも最適です。場所や時間帯に関係なく常に正確な順位の把握が可能となるため、それを元にした対策に繋がります。
その他にも、Googleビジネスプロフィールや口コミを最適にするのに特化したMEOツールや、複数店舗の管理に強いMEOツールも存在しています。どのような目的で導入するのか明確にすることがポイントです。
まとめ
MEOは集客や認知につながる最も重要な要素です。MEO 対策を正しく行うことでお店の認知度が向上し、その結果客数の増加や売上アップを効果的に狙っていくことができるでしょう。そのためには、MEOアルゴリズムを理解した上で、正確な対策を行うことが必要です。
少しでも順位を上げたり、ポジティブな口コミを増やしたりするためにさまざまな手段を講じることになるかと思いますが、その際にはガイドライン違反となることは絶対にしてはいけません。一度のガイドライン違反によってMEOを永久的に利用できなくなってしまう恐れもありますので、注意しましょう。
そしてMEOツールを導入することにより、効率的に正確な情報でのMEO対策が可能となります。ツール選びの際には、まず何を目的にしているかを明確にするというのがポイントです。