SNSを使ってマーケティング事業をしている人や、企業の多くが利用している「Instagram(インスタグラム)」。しかしフォロワーが伸び悩んでいると、頭を抱える人も多いのではないでしょうか。
インスタグラムのマーケティング利用にはいくつかコツがあり、その中でも「ハッシュタグの使用」は重要です。この記事では、ハッシュタグの基礎知識から選定のコツまで解説していきます。
そもそもインスタグラムのハッシュタグ(#)とは?
インスタグラムにおける「ハッシュタグ」機能とは、ハッシュと呼ばれる「#」の記号に店舗名や商品名などの、キーワードを合わせたものです。ハッシュタグをクリックすると、同じハッシュタグを使った共通の投稿を閲覧できます。
ハッシュタグの重要性
ハッシュタグの使用はユーザーと自社の情報をつなぐため、窓口のような役割を担っています。アカウントのフォロワーがあまり多くない場合、ハッシュタグは有効です。ハッシュタグを通じて、ユーザーに自社のブランドを認知してもらうことにつながるでしょう。
またユーザーの関心に合わせたハッシュタグの使用により、商品の購買意欲を向上させます。特に、フォロワーが少ない段階では決して適当にハッシュタグを選定してはいけません。
▼弊社運用中アカウントのインサイト
フォロワーが少ない段階では、ハッシュタグ検索からの流入が一番リーチを獲得しやすい!
ハッシュタグをつけられる場所
インスタグラムにおけるハッシュタグをつけられる場所は、フィード投稿とストーリーの2箇所です。ひとつのフィード投稿につき、ハッシュタグは最大30個までつけられます。
ストーリーで使用する場合は、テキストで直接打ち込むかハッシュタグスタンプを活用しましょう。
自社に最適なハッシュタグの選定方法
インスタグラムは幅広いターゲット層に人気のSNSです。多くの利用者が使用しているからこそ、目的に合った正しいハッシュタグを選定しなければなりません。いくら良いコンテンツを投稿していても、閲覧やフォロワーの獲得につなげられないのです。
競合他社の投稿を分析する
競合企業もインスタグラムを使用している可能性があります。実際にどのようなハッシュタグが使用されているか、どのようなターゲット層がフォローしているのかを分析しましょう。いくつかの競合他社が共通で使用しているものは、積極的に取り入れてみてください。競合同士のコミュニティができ、ユーザーを呼び込むことにつながります。
関連ハッシュタグを調べる
関連ハッシュタグとは、ユーザーが検索した際に画面に表示される、検索結果一覧のことをさします。検索回数・投稿数の多いハッシュタグが表示されるのです。最も投稿数の多い関連ハッシュタグは、ユーザーの関心が高いキーワードとなります。
オリジナルのハッシュタグを作成する
既存のハッシュタグを選定したら、オリジナルのハッシュタグをプラスしましょう。ハッシュタグを基準としてユーザー同士のコミュニティが生まれ、自社のファンを増やすことが期待できます。
ハッシュタグを効果的に使う方法
競合他社が使用するハッシュタグの下調べ、選定が大切であることを述べました。ここでハッシュタグの内容を考える際、意識するべきポイントもいくつか存在します。
ユーザーの目に留まるためのハッシュタグ作りには、何が必要なのでしょうか。この項目では5つご紹介します。
検索ユーザーの立場になって考える
ハッシュタグは、ユーザーと自社をつなぐ窓口です。ユーザーの立場に寄り添いながらニーズを理解できれば、自社のコンテンツにスムーズに誘導できるでしょう。そのため理想とするユーザーがどのようなキーワードを検索するかを、熟考することが情報提供の扉を開ける、最初の鍵となります。
「ビッグ」「ミドル」「スモール」ワードのハッシュタグを使い分ける
ハッシュタグは、ただ闇雲に多くの数を加えるとよいわけではありません。注目すべきポイントは一般的なキーワードである「ビッグワード」です。そして投稿に関連する「ミドルワード」に、店舗名や商品などより詳細な情報を示す「スモールワード」となります。この3つのテーマに沿って、バランスよく加えることです。
たとえば
ビックタグ:#簡単レシピ(194万件) #ズボラ飯(41.2万件) #料理記録(330万件)
ミドルタグ:#飯テログラム(29.6万件) #飯テロ部(5.4万件) #簡単レシピ大好き(1.6万件)
スモールタグ:#ズボラ飯記録(136件) #料理男子ですが何か(542件)
ユーザーの関心に合わせてハッシュタグの内容に深みを持たせることによって、エンゲージメントを増やすことにつながります。また細かいハッシュタグの設定は競合と差をつけられるため、上位表示に残りやすくなるでしょう。
10~最大30個のハッシュタグをつける
一般的には、使用するハッシュタグが多ければ、ユーザーの目に留まる確率は高くなります。先に述べた3つのワード「ビック」・「ミドル」・「スモール」3つずつを基盤としましょう。そこにオリジナルタグも付け加えると、10個の選定は楽々クリアできます。ここで、関係のないハッシュタグは付けないように気をつけてください!
投稿に関連性のあるハッシュタグを厳選する
たとえばスイーツの店舗紹介の投稿に「#居酒屋」というハッシュタグをつけても、理想のユーザーにコンテンツを届けられません。また内容にブレが生じてしまうことで、フォロワー離れにもつながりかねません。常に一貫性を意識しながら、ハッシュタグの使用を心がけましょう。
効果測定を行い、PDCAサイクルを回す
投稿し終えたものを放置することは、貴重なデータを無駄にしてしまうことと同じといえます。各投稿のエンゲージメントを定期的に確認し、Excelなどでデータ管理を行いましょう。今後の参考になります。
まとめ
インスタグラムを企業のマーケティングや広告として使用する場合、ハッシュタグはユーザーと自社をつなぐ、なくてはならない存在です。ブランドの認知力を向上させ、購買行動を促すために重要なポイントを押さえながら、積極的に使用していきましょう。