SNSの中でも、若者を中心として大人気となっているのがTikTokです。そしてこのところ年齢層の幅が大きくなってきたことでも注目を集めています。そういったことから、ビジネス活用する企業が少しずつ増加しているという事実があります。
今回は、TikTokのビジネスにおける運用のポイントやメリットを詳しく解説していきましょう。
TikTokとは
そもそもTikTokとは、どういったものなのでしょうか。その特徴やユーザー層などを詳しく解説していきます。
TikTokの特徴
TikTokは2016年から運用を開始し、中国ByteDance社が運営しているアプリです。アクティブユーザーは年々増加傾向にあり、日本では950万人を超えるユーザー数を誇ります。日本だけでなく世界各国で人気を獲得しており、全体で5億人を突破しています。
TikTokとはいわば動画型のSNSアプリといえるでしょう。15秒から1分、3分と動画の長さを選び撮影し、加工・編集したものを投稿するものです。スマートフォンを使用し、誰でも簡単に利用できるアプリとなっています。また動画の編集がTikTok内で全て行えるという機能と豊富な加工機能が内蔵されているのが特徴です。誰でも簡単で手軽に作成した動画をあげ発信できる新しいツールです。
TikTokのユーザー層
TikTokの利用規約によると13歳以上の利用という年齢制限を設けています。最も利用数の多い年齢層は10代、ついで20代と若年層によるユーザーが多いのが特徴です。とくに中高生の利用が多いといえるでしょう。しかし近年アプリの人気に伴い、30代以上の利用も増えてきているのも事実です。人気とともにますます年齢層の幅が広がりつつあります。
企業がTikTokをビジネス活用するケースが増えている
ここ最近TikTokは、ビジネスのひとつとして活用する企業が増えてきています。その背景にはスマートフォンやタブレットの普及により、動画広告市場が当たり前になってきたという所からです。
動画広告市場の特徴としては、手軽に無料で視聴できるというところが挙げられます。動画広告市場のマーケティングには大きな予算や、有名人の起用などはほぼ必要ないといってもよいでしょう。スマートフォンから視聴できる動画広告市場は、ますます需要を増やし続けています。その結果、大企業から中小企業までさまざまな企業が動画広告市場に介入してきているのです。
TikTokのビジネス活用のメリット
それでは、TikTokのビジネス活用におけるメリットを詳しくご紹介していきましょう。
若い世代にアプローチできる
TikTokのユーザー層は先述したように10代、20代を中心とした世代が多いのが特徴です。TikTokでマーケティングを考えた時に、それらの若い世代をメインターゲットにするのは、ほかのSNSやアプリなどに比べ大きなメリットとなるでしょう。
なぜなら若い世代は「流行」を生み出す大きな力を持っているからです。世間で流行する言葉やものなどは、中高生から発信されることがほとんどといえるでしょう。そんな10代にアプローチできるのもTikTokならではなのです。長い目で見ても、将来につながる顧客の獲得が期待できるでしょう。
競合と差別化できる
現時点において、TikTokでのマーケティングは、他のTwitterやInstagramなどに比べて導入している企業が多くないという点が挙げられます。他SNSの場合は20代〜40代など年齢の幅も大きく、企業のマーケティングはすでに多くが参入しています。そういったことからも、TikTokの仕組みを理解しマーケティングの手法として取り入れることで、競合他社に埋もれることなく、差別化につながるでしょう。
またTikTokは、日本だけでなくグローバル層が数億人単位という、圧倒的な数の利用者数を誇ります。10代〜20代の若年層や、グローバル層にターゲットを絞り戦略を練っていくことで、自社独自マーケティングができるポイントとなるでしょう。
導入しやすい
TikTokはコスト面を見ても非常に導入しやすいといえます。とくに初めての広告開設を考えている小規模な店舗や、中小企業にも平等にビジネス活用しやすいというメリットがあるでしょう。そして専用のビジネスアカウントにはコンテンツの管理、データ分析ツールなど無料機能の特典など、高価なコストはかからないという特徴があります。
さらに他SNSと比べて、少ないフォロワーやインフルエンサーの有無など関係なく、「バズりやすい」というところも小規模な企業でも導入しやすい理由といえます。
TikTokのビジネス活用のポイント
では、TikTokのビジネス活用のポイントをいくつか挙げていきましょう。
TikTokで注目され話題になっているものといえば「真似しやすいダンスコンテンツ」「インフルエンサー動画」「ハッシュタグチャレンジ」などが挙げられるでしょう。これらはメインターゲット層でもある10代〜20代の間で最もヒットしているといえます。他のSNSと違い、視聴者参加型が多く見られるのもTikTokマーケティングならではでしょう。
また、TikTokは常にスクロールによっておすすめ投稿がどんどん上がってくるという仕組みです。毎日投稿や定期投稿をし、おすすめに上がりやすくしていく、という方法もユーザーの印象に残りやすい手法だといえます。視聴者の目に留まりやすくするためにも流行のBGMやスタンプ、エフェクトをうまく工夫して使うのもポイントです。
年齢層の幅はますます広がっているので、高い年齢層にもアプローチしていくことも今後重要になります。その世代によって趣味・嗜好のリサーチを行い、企業独自の使い方でマーケティングしていくことが大切です。
まとめ
今回はTikTokによるビジネス運用のポイントやメリットを詳しく解説していきました。現在若者を中心としたユーザー層のTikTokは、今後30代以上のユーザー層も確実に広まっていくでしょう。そのためTikTokにおけるビジネス運用の活用はますます増えていくと考えられています。
まだ他のSNSマーケティングに比べ企業の介入が少ないTikTokは、競合の差別化を図れて、導入するのにおすすめの手法だといえるでしょう。ぜひSNSマーケティングを考えている方は参考にしてみてください。