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【企業ブランディングの第一歩!】色の持つ力とは… 知れば知るほどおもしろいコーポレートカラー!!

「会社ロゴを作り替えたい」「今の会社ロゴがいまいちしっくりきていない」「会社のイメージを改めて作り直したい」「ブランディング力を強化したい」でも具体的なイメージがわかない…このような悩みを抱えていませんか?

企業ロゴや企業イメージを決めるにあたって重要な要素の一つになるのが、色です。コーポレート・カラーといいますが、会社を象徴する色は何が適切か、それを軸にロゴを決めていくのが一般的です。今回は、色の持つ効果やコーポレート・カラーの決め方のポイントについて解説します。

コーポレート・カラーを決める重要性

まずなぜコーポレート・カラーを決めておく必要があるのかについて、しっかり理解しましょう。なぜ必要なのか、それは色にはそれぞれに人々に与える効果を持っているからです。

コーポレート・カラーとは

コーポレート・カラーとは特定の会社や団体、組織のシンボリック色のことです。ですから「シンボル色」と呼ばれることもあり、両者は同じものを指すと思ってください。

コーポレート・カラーを決めて、その色メインのロゴや看板、Webデザインに統一していくと、「この色といえばこの会社」とみる人たちに定着させます。するとコーポレート・カラーを見ただけで、消費者は「あの会社の色だな」と会社を思い出してくれるかもしれません。

色にはそれぞれイメージがある

色にはそれぞれ人々に与えることなるイメージを持っているといいます。詳しい個別の色とそのイメージについては別項で詳しく見ていきますが、コーポレート・カラーによってその会社のイメージも左右されるわけです。そこで、自社のイメージや目指しているビジョンにマッチする色をコーポレート・カラーに据える必要があります。

ロゴにはコーポレート・カラーメインであしらう

コーポレート・カラーが決まって、会社ロゴを作成する際にはその色メインでデザイン選定を進めていきましょう。いろいろな色を使ってしまうとコーポレート・カラーがぼやけてしまって、会社イメージも定まりにくくなるからです。

実際大手ブランドのロゴを見てみると、その95%が1色もしくは2色しか使っていないというデータもあるほどです。

色の持つ効果について解説

色にはそれぞれ、異なるイメージがあると紹介しました。ではそれぞれの色にはどのようなイメージがあるのか、以下で主な色の持つイメージについて紹介します。

赤をコーポレート・カラーにしている会社は少なくありません。ダイナミックで情熱やエネルギーといったイメージを見る人に強く与えます。

実際赤をみると、血圧や呼吸数、食欲がアップするなど私たちの体が反応する効能もあるそうです。また日の丸や鳥居など、日本の伝統的なものにも赤は使われています。日本人になじみのある色合いなので、日本の会社やブランドで赤をメイン色にしているロゴは多いといわれています。

見た目のインパクト重視でロゴを考えているのなら、コーポレート・カラーは赤がおすすめです。

黄色

数ある色の中でも黄色は最も明るい色といわれています。そこから転じて太陽を連想する方も多いでしょう。光のエネルギッシュさから、さらに喜びや元気、笑顔などが連想されます。

ただし黄色をコーポレート・カラーに据える場合、背景の色に注意しましょう。バックが白だと、黄色が見えづらくなるからです。トーン控えめにしてまとめる、もしくは黒バックに黄色のロゴを持ってくるなどの視認性を高めるための対策が必要です。

クリエイティブ系をはじめとした、個性がウリの会社のコーポレート・カラーとして用いられることも珍しくありません。

オレンジ色

オレンジ色には喜びや明るさといったポジティブなイメージのある色なので、ロゴにあしらっている会社も少なくありません。赤の情熱的なところと黄色の明るく元気なイメージの両方が反映されている色です。

このため、活動的な印象が強い会社のコーポレート・カラーとして使われる事例も少なくありません。具体的には生活系やエンタメ系のような業界が該当するでしょう。

また温かみを感じさせてくれる色合いでもあります。そこで家庭的なイメージを与えたい会社やブランドのロゴでもしばしば使われがちです。他にもオレンジには食欲を刺激する効果があるといわれていますから、飲食系の会社のロゴに使うのもおすすめです。

青は冷静さを象徴する色です。そこから信頼や穏やかさを象徴するイメージがあります。他にも空や海の代表的な色で癒しを連想させる色ともいえます。

信頼を印象付ける色のため、大会社や金融機関など威厳あるロゴにしたい会社のコーポレート・カラーになりがちです。

世界の会社のコーポレート・カラーで見ると、最も多いのが青といわれています。青が嫌い、という人はあまり多くなく、どのような方にもネガティブな印象を与えないので、コーポレート・カラーに据えている会社も少なくありません。業種関係なくコーポレート・カラーとして利用できるのも、ポピュラーな理由の一つです。

緑は中性的かつ寒色系でも暖色系でもないので、業種や分野関係なく利用できるのが魅力です。緑には私たち人間のスペクトルの中でも大きな位置を占める働きがあるといわれています。ですから見る人の注目を集めやすいといわれています。

また緑はアース色の一つでもあるので、アウトドアなど自然に深く関係する会社のコーポレート・カラーとして使われることも珍しくありません。自然を連想させる色なので、環境保護やエコを重視している会社も緑をコーポレート・カラーとして利用する事例も増えてきています。

ピンク

赤と白を混ぜることで作られるピンク色は優しいイメージが世間一般に浸透しているでしょう。また女性らしさを象徴する色なので、女性をメインターゲットにしたファッション系や美容系の会社のコーポレート・カラーとして、しばしば用いられます。

またピンク色には思いやりなどのイメージもあります。海外では刑務所でピンクを多く使うことで囚人の攻撃性をそいだり、スポーツの世界では相手のロッカールームをピンクにすることで闘争心を低下させたりしているほどです。そのため、お菓子や子どものオモチャのメーカーやブランドのロゴにもしばしば用いられます。

赤と青の中間色である紫には、神秘的なイメージがあります。赤の情熱と青の冷静さの中間で、調和の保たれた色といえます。また世界的に昔から高貴な色合いというイメージのある色です。ロゴに華やかで洗練されたイメージを取り入れたいと思っている会社にはおすすめの色といえます。

また淡いトーンの紫はピンクに近い色合いになるので、フェミニンな印象を与えます。ですからファッション系や化粧品のような、女性をメインターゲットにした商品を取り扱っている会社にマッチする色です。

「暗黒」を連想させる黒はコーポレート・カラーとしてふさわしくないと思う人もいるかもしれません。しかし、黒は気品やまじめさを象徴する色ともいえます。ですから高級品を取り扱っているところや誠実さを売りにしたい会社で取り入れられている色です。

また黒の場合、特定のイメージを連想させない特徴もあります。そこで先入観を与えないために、ファッション系など華やかなイメージのある会社であえて、ロゴのメイン色として黒を使っている事例も見受けられます。

ブラウン

ブラウンをコーポレート・カラーに据えている会社も少なからず見られます。国内だけでなく、海外の有名会社でもブラウンメインのロゴにしているケースは少なくありません。

ブラウンもアース色の一種なので、心の安定をもたらす効果が期待されます。また信頼性も連想させる色です。ブラウンはトーンによって、その働きも変わってきます。明るめのベージュのような色はニュートラル色なので、デザインやファッションシーンでしばしば用いられます。逆に濃い目のトーンになると安全性を印象付けさせられるでしょう。

カラフル

「コーポレート・カラーはどれか1つに決めるべき」と紹介しましたが、あえて特定の色に執着せずカラフルなロゴにしている会社も出てきています。いろいろな色を使うことで、多様性やダイバーシティをアピールするという戦略を打ち出している会社も増えてきています。

たとえばチームワークを重視してみんなで協力してモノを作り上げていくような会社なら、さまざまな色を使ったロゴの採用を目指すのも一考です。また人種や性別、年齢など関係なくみんな同じ立場で仕事をするのが売りの会社も、あえてカラフルなロゴに据えるのもおすすめです。

コーポレート・カラーの決め方のポイント

色それぞれの持つイメージがわかったところで、実際に自社のコーポレート・カラーにどれを取り入れればいいか、選び方のポイントについて解説します。自社のイメージにマッチする色を選ぶのが基本です。ただしそれ以外にもケアしてほしいポイントがいくつかありますのでポイント別に解説していきます。

自社の与えたいイメージをベースに

色によって、どのようなイメージを見る者に与えたいのかを考えれば、色の候補はおのずと絞り込まれていくでしょう。

たとえば赤には情熱やエネルギーというイメージがあります。また青には冷静さやクールなイメージを与えるでしょう。さらに緑は自然やエコなどを連想させる色です。

このようなイメージと自分たちの会社をどのように見られたいのか、どのような社風を標榜しているのかを合わせていくとしっくりくるコーポレート・カラーになります。まず自分たちの会社にはどのようなイメージがあるのか検討してみましょう。

会社のイメージを検討するにあたって、社員からの意見も取り入れてみるといいでしょう。経営陣と現場のスタッフとでは、会社に対するイメージが微妙にずれている場合もあります。社員からの意見を吸い上げると、自分たちが気付かなかった会社イメージを発見できるかもしれません。

業種のイメージ色に合わせる

「この色といえばあの会社」と色を見て会社をイメージしてもらうのが、コーポレート・カラーを導入するそもそもの目的です。そこで会社のイメージとあまりかけ離れた色をコーポレート・カラーに据えると、なかなか見る人にイメージしてもらえません。会社だけでなく、業種の全体的なイメージ色があるでしょう。

たとえば航空会社は空を連想する青、環境問題に取り組んでいる業界なら自然を連想させる緑といった感じです。このようにすでに万人から認知されている業界の色をコーポレート・カラーに取り入れると、会社の連想もスムーズです。もし自分たちが活動している業界にイメージ色が定着しているのなら、その色をコーポレート・カラーに取り入れてみるといいでしょう。

また社名に色を連想させるワードが入っているのであれば、その色をコーポレート・カラーに据えると人々の頭にも入ってきやすくなります。たとえば社名やブランド名に「光」が入っている場合、黄色ならロゴも受け入れやすいでしょう。

一方、社名が「光」なのに、コーポレート・カラーが黒や紫だと名前と一致しなくて人々の頭に定着しにくくなります。社名を覚えてもらうためには、名前と色の相関性にも留意したほうがいいでしょう。

同業他社の色とは違った色に

コーポレート・カラーを考えるにあたって、同業他社の色をチェックしてみましょう。同じ色だとロゴを見ても、そのライバル会社を連想されてしまう恐れがあるからです。

たとえば金融業界を見てみましょう。日本には業界を代表するメガバンクがあります。メガバンクのメイン色を見てみると、青と赤、緑と全て全く異なる色をコーポレート・カラーに据えています。またスポーツ新聞もトップの見出しの色をみれば、どこの新聞社のモノかよく購読している人はお分かりでしょう。

このようにきれいに色分けがなされていると、色を見ただけで文字まで見なくても「この銀行だな」と人々はイメージできます。

しかし場合によっては、同業他社に自分たちが希望する色を先に使われているというケースもあるでしょう。その時には別の色を検討すべきですが、どうしてもその色にしたければトーンを変えてみるといいでしょう。同じ色合いでもトーンを変えるだけで、与えるイメージもだいぶ変化するからです。色だけでなく、トーンをどうするかまで考えて、差別化を進めていきましょう。

好きな色にする

ここまで紹介した条件をひっくり返す形になりますが、すべてを外して自分の好きな色をコーポレート・カラーにするというアプローチもあります。

自社のイメージや同業他社と違った色などで絞り込んでいって、特定の色に落ち着いたとします。しかしそれがもし自分のあまり好きではない色ならどうでしょうか?会社ロゴを見てもどうも気分が乗らない、仕事へのモチベーションが上がらなければ、本末転倒です。

とくに起業時にコーポレート・カラーを決めるのであれば、創業者の好きな色、人によっては自分のラッキー色があるという人もいるでしょう。そのようなこだわりの色があれば、それを業界のイメージなど関係なくてもあえてコーポレート・カラーにもっていくのも一考です。ただし好きな色にどのようなイメージがあるのかは、事前に頭に入れておきましょう。

一つに色を決めない選択肢も

ここで紹介したように、会社ロゴをあえてカラフルにしているところも出てきています。このように、コーポレート・カラーをあえて一つに決めないという選択肢もあります。

多様性を重視しているのであれば、あえていろいろな色を使うことでそのダイバーシティをアピールできるからです。また多角的に事業を推進している会社もカラフルな会社ロゴにすることで、守備範囲の広さをアピールすることもできます。

多様性をアピールしたければ、あえて黒や白、グレーのような無彩色をコーポレート・カラーに据える方法もあります。

社員に選択肢を与える

これまでは経営陣がコーポレート・カラーを決めて、社員が経営陣の決定に従うトップダウン方式がとられてきました。しかし最近ではこのような形でコーポレート・カラーを決めない会社も出てきています。

つまりロゴだけは決めて、色に関してはそれぞれの社員が好きなように決めていいというわけです。こうすることで、社員の多種多様な考えを受け入れるだけの懐の深さを持っている会社であると印象付けられます。

また先ほど紹介した「好きな色をコーポレート・カラーにする」という原則にもマッチします。社員それぞれが好きな色にできることで、社員の仕事へのモチベーションを高められるわけです。社員を大事にする会社を標榜しているのであれば、ロゴだけ決めて色は社員それぞれの自由意思で決めてもらうのも一考です。

まとめ

会社やブランドのロゴを決めるにあたって、色をどうするかはロゴの印象を決める重要な要素になることは頭に入れておきましょう。色を考えるにあたって、会社や組織を象徴する色であるコーポレート・カラーメインでデザインを練り上げていくといいでしょう。

ここで紹介したように色によって、見る人に与える印象はかなり変わってきます。これから起業しようと準備している人は、コーポレート・カラーやロゴをどうしようかで悩んでいる方もいるはずです。自分たちがアピールしたいイメージに合致しているか、業界のイメージともマッチしているかなどいろいろな視点で最適な色はどれか検討してください。

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