「人気の検索エンジンは何?」という質問にあなたは答えられますか。代表的な検索エンジン「Google」「Yahoo!」などの名前はあがっても、その他の検索エンジンは何も知らないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そもそも検索エンジンとは何かという基礎的な知識から、2022年度版の人気検索エンジンランキングTOP5をご紹介します。
検索エンジンとは?
検索エンジンとは、インターネット上のWebページや動画・画像などを表示するツールのことを指します。世界中のライターが執筆している情報をユーザーが検索欄に打ち込んだキーワードを元に関連性の高い記事を表示します。
検索エンジンの仕組み
検索エンジンは、「クローラー」という情報収集する仕組みを利用し、キーワードに合わせて膨大にある記事の中から、ユーザーに適切な情報をピックアップします。クローラーがピックアップしてくれた情報を「インデクサー」が整理し、HTMLタグなどを使って記事の構造や内容を理解して種類別に保存します。
クローラーとインデクサーによって情報整理された記事をもとに、ユーザーの関心度順に優先順位を決めるシステムのことを「検索アルゴリズム」といい、数ある複雑な判断材料から表示ランキングを決めています。ユーザーの検索意図をしっかりと理解し有益な情報を提供することを目指し、検索アルゴリズムのシステムは定期的に変化します。
検索エンジンの役割
検索エンジンの大切な役割は、ユーザーのお悩みを「短時間で」「かんたんに」「正確に」解決することです。ユーザーのキャラクターや関心を分析し、検索意図に沿った適切な検索結果を表示する精度が高い検索エンジンが評価されます。
人気検索エンジンランキングTOP5
人気検索エンジンランキングと聞くと、「Google」や「Yahoo!」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、世界にはこの2つの検索エンジンのほかに人気が高いものがたくさんあります。今回は、最新版の2022年度人気検索エンジンランキングをご紹介します。
(出典:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share)
不動の1位はやはりGoogleです。1998年に創設してから現在世界でもシェア率90%以上と、インターネットを使用しているほとんどの人がGoogleを使用しているという結果となっています。
Googleでは、「ベーシックランク」という独自のアルゴリズムを中心に200個を超える判断材料を使って検索表示のランキングを決定しています。また、この判断材料は毎日変わっているため、定期的に検索順位が変化する、とても精度の高い検索エンジンです。
Yahoo!
Yahoo!は、日本でも人気の高い検索エンジンです。Yahoo!を使うメリットは、なんといってもホーム画面に最新のYahoo!ニュース・天気・災害情報が搭載されていることです。クーポン取得やショッピングもできるため、検索目的以外で利用する人も多いのが特徴です。
検索クローラーはパーソナライズド検索を採用していて、ユーザーが過去に検索したキーワードと組み合わせて、より関心度の高い検索結果を表示します。
bing
第3位はbingです。日本では2010年にサービス開始をしている比較的新しい検索エンジンです。bingの最大の特徴は、動画検索したときに、サムネイルで検索結果が表示されることです。視覚的にユーザーに情報を提供するため、記憶に残りやすい仕様になっています。
さらに、bingはWindows10を買った人が設定なしで最初に使うことになる検索エンジンです。そのため、Windows10を使うパソコン初心者・高齢者はbingを使って検索している確率が高くなります。マーケティングのターゲット層に合う場合、bingを意識することはとてもメリットがあるといえます。
Baidu
Baiduは2001年にサービスが開始された中国でシェア率が高い検索エンジンです。中国語がメインなのであまりシェア率は高くありませんが、中国でのシェア率は70%を超えていて中国に住むほとんどの人が使っている検索エンジンになります。
そのため、中国マーケットを意識した企業はBaiduを意識した対策をすると、新しい顧客獲得につながるかもしれません。しかし、Baiduは検閲が厳しく、政治的な思想やBaiduが不適切と判断したコンテンツは削除されてしまうため注意しましょう。
DuckDuckGo
DuckDuckGoは、「あなたを追跡しない検索エンジン」をモットーにしたプライバシーの保護に強いアメリカに本社を置く検索エンジンです。日本ではシェア率0.13%と非常に低いですが、Googleとは全く異なる検索システムを導入しているため、Google検索では表示されない記事を発見できます。
リスティング広告などユーザーの関心を元にした広告が少なく、なるべく個人情報と関連のある事項を盛り込まないように工夫されていますので、画面もシンプルなデザインが特徴です。個人情報を守りたい方は、DuckDuckGoが最適です。
まとめ
検索エンジンは、ユーザーのお悩みを早く正確に解決することができるように、さまざまな判断材料をもとに検索結果を提示するツールです。それぞれの検索エンジンに特色があるため、検索することが目的の人も、Webマーケティングが目的の人もそれぞれの用途に合う検索エンジンを利用することをおすすめします。