マーケティングと行動心理学は、一見何の関係性もないように思えますがマーケティングには人の心理学が活用されています。人の行動心理学を知れば、マーケティングに役立てることが可能です。
ここでは行動心理学とマーケティングの関係性、効果がある行動心理学について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
そもそも行動心理学とはなに?
行動心理学とは、人がする仕草や行動について、なぜそのような行動をするのかの心理を研究することです。例えば、人の行動心理として「目をつぶる」「鼻を触る」などがあげられます。行動心理学は、人の深層心理にアプローチするため、人の心を動かす学問とよばれています。
行動心理学とマーケティングの関係性
効果的にマーケティングをおこなうには、商品やサービスの利用者の心理を考えることが重要です。マーケティングでは、購買意欲があがる人の心理手法が活用されています。行動心理を学ぶことは、売れる商品やサービスを利用者に提供できることにつながるのです。
マーケティングに効果がある行動心理学11選
双方の関係性が重要なことは分かりましたが、実際にマーケティングで活用される行動心理学とはどのようなものでしょうか。行動心理学11選について解説します。
カリギュラ効果
カリギュラ効果とは、禁止や制限をされればされるほど、それが何か気になってしまう心理のことです。会員限定などとして、ターゲットをあえてしぼることは、この心理学を利用したものです。
ディドロ効果
ディドロ効果は、商品やサービスを1つ購入した場合、他のすべても統一したくなる心理のことです。店舗で使われるマーケティング法で商品をシリーズ化し展開することで、リピート購入につなげられます。
カクテルパーティー効果
自分の興味のある話題や情報に、無意識に反応してしまうことです。ターゲットをしぼり、商品やサービスを展開することで、効果を発揮します。この心理はターゲット設定をはっきりさせなければマーケティングで活用できません。
返報性の理論
何か相手にしてもらったことで、お礼がしたいと思うことです。相手からのリターンをもとめる心理学です。マーケティングでは、無料サンプルや無料サービスがこの心理を活用したものです。
ザイオンス効果
ザイオンス効果は、接触回数が多いものを身近に感じることです。関わりのないものでも、同じ言葉や同じ人を幾度となく見たり、聞いたりしていると身近に感じませんか。頻繁に流れるCMや広告はこの心理を活用しています。
アンカリング効果
最初に提示されている金額や条件が基準となり、その後の判断基準となるのがアンカリング効果です。広告やお店で、元々の値段と値引き後の値段を表示していることがあります。利用者に商品をお得と感じてもらい購入につながるようにする効果があるのです。この心理学を利用したマーケティング法です。
バンドワゴン効果
世の中で流行っているものや評判の良いものを、判断材料にすることです。今流行っているもの、話題の商品などプラスの言葉があれば、より利用者の興味は高まります。行列のできる店やインフルエンサーによる商品紹介などで、利用者が増えることは、この心理に基づいたものです。
スノップ効果
スノップ効果は、なかなか手に入らないものや限定品などが欲しくなる心理学のことです。人に見せたい。同じものは持ちたくないなどの気持ちが強くこだわりもあります。このような利用者には、希少性など、手間暇かけて制作していることを伝える必要があります。
ウィンザー効果
直接相手から伝えられるよりも、第三者を通じて伝えられた意見を信頼することをウィンザー効果といいます。人は直接言われるよりも、第三者を通じて言われることを嬉しく思う心理があります。口コミやインフルエンサーからの発信は、この効果を利用した方法です。
マッチングリスク意識
自分で選んだ商品を、本当に購入していいのかと不安になり、思いとどまることをマッチングリスク意識と言います。不安をなくすには、利用者を安心させることが一番です。満足できない場合の返金制度や返品保証などを設けることが必要です。
ウェブレン効果
ウェブレン効果とは、人に見せびらかしたい、自慢したいという欲求のことです。ブランド品や高額商品が売れるのは、この心理に基づいています。マーケティングで活用するには、高級ブランドや価格が高い商品であることを全面にだします。イメージを損なわないためにも、安売りはしないようにします。
まとめ
ここでは、行動心理学とマーケティングの関係性、マーケティングで効果がある心理学11選について解説しました。
マーケティングと行動心理には深い結びつきがあります。心理学を活用したテクニックは、マーケティングを成功させるためにはかかせません。ぜひ、マーケティングに行動心理学をとりいれてみてください。