企業の採用活動において、有効な手段として考えられるのが「自社採用サイト」です。しかし、実際にこれから作るとなった場合に、本当に作るべきなのか悩んでしまうかもしれません。効果がどの程度あるのかなど気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、自社採用サイトを作るべきかどうかの決め手となるメリットや必要性についてご紹介いたします。
自社採用サイトを作るメリット
自社で採用サイトを作る場合に、どのようなメリットがあるのかがまず気になる部分ではないでしょうか。これまでの採用媒体との比較のためにも重要なポイントです。代表的なメリットは以下のとおりです。
掲載する情報が自由
既存の求人サイトなどへ掲載する場合ですと、掲載エリアや情報量に上限が設けられています。それだけでも十分という企業もあるかもしれませんが、企業としての魅力などを存分に伝えるとなると、やはりどうしてもスペースに収まりきらないこともあるでしょう。
自社で構築する採用サイトであれば、デザインも含めてすべてが自由です。掲載する内容やコンテンツを基準に構築することになります。そのため独自性も高く、応募者に伝わるような工夫も可能となります。
応募者の質が向上する
応募者の質は測ることが難しい部分です。しかし、自社の採用サイト経由での応募者に関しては、通常の求人サイト経由の方よりも質が高くなる傾向にあります。十分に仕事内容やキャリアパスなどの情報をサイト内で伝えられてさえいれば、それらを踏まえて応募してきた方というのは意思も固く、具体的なイメージを持っている可能性が高いからです。
採用コストがダウンする
結果として採用に至らない方との面接は、企業にとって大きなコストになるでしょう。そのコストを自社採用サイトによって抑えることが可能となります。求人サイトから自社の採用サイトという流れで閲覧した場合、それでも応募してくる方であれば入社意欲が高いと言えるでしょう。入社意欲が薄い方をふるいにかけるような効果に期待ができます。
自社採用サイトの必要性とは
結論から言うと、自社採用サイトは必要です。その理由としては以下が挙げられます。
応募者のほとんどが採用サイトを閲覧している
近年ではさまざまな情報を気軽に入手することが可能となっています。仕事探しに関しても、応募者は気になる部分の情報を検索して入手することになるでしょう。
そこで採用サイトがあることで、企業が発信する、応募者が知りたい情報をしっかりと提供可能となります。気になっている企業の仕事内容などのより深い情報に触れることで、応募や入社意欲の向上に繋がるのです。
他の求人媒体との相乗効果に期待できる
自社採用サイト単体でも十分に効果に期待ができます。さらに、既存の求人媒体と組み合わせることによって相乗効果に期待ができます。入り口としてこれまで通り求人媒体を利用しつつ、自社採用サイトへ誘導した上でより詳しい情報などを提供するという2段構えです。応募者にとってもわかりやすくなります。
自社採用サイトを作る際の注意点
自社採用サイトを初めて作る際は、以下の点に注意しましょう。
こだわった写真を使用する
自社採用サイトは見た目が重要です。せっかく自由なデザインにすることが可能ですので、応募者に対して印象に残るような見た目にするといいでしょう。デザインの中でも写真の重要性は高くなります。企業としてアピールに繋がるようなクオリティの写真を使用するようにしましょう。
応募者が求める情報を掲載する
ついつい失敗してしまいがちなのが、企業側の伝えたい内容ばかりを掲載してしまうというケースです。自社で作っているため企業目線の内容になってしまいがちですが、目的は仕事探しをしている方にエントリーをしてもらうことです。ターゲットが求めている情報を掲載することが、何よりも自社採用サイトの価値を高めます。
仕事内容をはじめとする職場環境や、残業の有無などの勤怠関連など、可能な限り情報を掲載することで、質の高いエントリーにつながるのです。
応募導線をわかりやすくする
最終的なエントリーがわかりにくいと、せっかく採用サイトとして素晴らしいものであったとしても意味がありません。さまざまな情報を確認した上で、そのままスムーズにエントリーできる動線が理想的です。
自社採用サイトを活用するコツ
自社採用サイトを作ったとしても、集客がイマイチでは効果もあまり感じられないでしょう。そこで活用するコツとして以下の例が挙げられます。
求人サイトとの併用
自社の求人サイト単体では、あまり集客は見込めませんので、求人サイトとの併用がおすすめです。求人サイトは集客力が強いので、集まった応募者をそこから自社採用サイトへと誘導するという流れです。媒体が多いほど集客力は高くなる傾向にありますので、無駄のないように併用するといいでしょう。
SNSによる拡散
SNSによる集客もとても重要です。ソーシャルリクルーティングと呼ばれる採用活動のことで、多くの企業が取り組んでいます。受け身になるだけでなく、企業側からユーザーに対してアプローチできるという点が特徴です。素早い情報発信も得意としていますので、積極的に取り入れてみましょう。
アクセス解析と改善
採用サイトは作ったら終わりというものではありません。もちろん一旦の完成ではあります。しかし、その後のアクセスやコンバージョン率などをしっかりと解析することで、よりエントリー数を増加させる必要があるのです。もしも特定のページなどで離脱が多く見受けられる場合には、そのページを改善することでエントリー数に反映されるでしょう。
まとめ
コンテンツの用意や求人サイトとの連携が必要となりますが、自社採用サイトはメリットが非常に多い媒体となります。高い定着率と低コストが特徴となりますので、これからの採用における手段としてぜひ取り入れてみましょう。自社のブランディング効果にも期待ができますので、まずはその効果を実感してみましょう。