SNSマーケティングをする上で、「Instagram」と「TikTok」の掛け合わせは「相性抜群」だと知っていますか?
それぞれプラットフォーム毎の特徴を理解し、効率良く、効果の高いSNSマーケティングを行っていきましょう。
それぞれのSNSのプラットフォームの特徴
SNSのプラットフォームはさまざま存在し、それぞれに長所や得意な部分もあればそうでない点もあります。広く伝えたい情報や商品を、SNSを利用することによって宣伝することを考える場合、どのようなプラットフォームが利用しやすく、どのようなメリットが期待できるのかを紹介していきましょう。
Instagramの特徴
ユーザー数3300万人(2019年)で、幅広い年代層で利用されています。10代~20代の若年層に人気があり、30代以下の60%は女性です。40代以上の利用者も増えており、国内でも勢いよく成長しています。
主に見栄えの良い画像や動画(しかも加工しやすい)を前面に押し出したプラットフォームで、最近はリールが導入され、短い動画を見る習慣がユーザーに広がってきました。
障壁が少なそうなのですが、最も大きな短所は「投稿の拡散力が小さい」ことです。これは、投稿記事がフォロワーだけに限られるからです。Facebookは友達の友達まで、Twitterはリツイート機能が充実していることからもわかります。
Instagramでは「ハッシュタグ」を活用した投稿をすると良いでしょう。それは、読者が検索を行う際に、キーワードを用いることが多いからです。ただそのキーワードもたったの1語だけであれば、おびただしい量の検索結果となる事を読者は知っています。ですので、検索ではたとえば「エステ」だけでなく「#エステ #渋谷」「#エステ #足痩せ」などと複数語で絞り込むでしょう。その結果、企業から見ればそうすることで読者のニーズをマッチさせ、コンテンツでの滞在時間も長くすることができるのです。
TikTokの特徴
ユーザー数は950万人(2019年)です。10代を中心として利用されており、今着実に利用者数を伸ばしています。
TikTokは中国の企業が運営しているプラットフォームで、60秒以内のショートムービーを投稿・閲覧できます。YouTubeと比べて動画を加工・投稿できる手軽さが、TikTok人気を後押ししました。
そのように手軽さが際立つTikTokは、他の種のSNSにない点として、そのアルゴリズムの特殊さが挙げられます。他のSNSでは、フォローした人にしか投稿したものが見られないのに対して、TikTokではフォローしていない人の動画が「おすすめ欄」に表示されやすくなる仕様です。ですから、自分が作った創作物やその情報を、より知らない人に届けやすい特徴があるといえるでしょう。
また、TikTokではビジネスアカウントを作ることで、そのアクセスなどの分析やより幅のあるコンテンツを作るための要素も実装されているので、ビジネスに使用するメリットがあります。
YouTubeの特徴
今や日本でも6000万人ものユーザーが利用しているYouTube。多くの企業がその巨大なプラットフォームを利用しています。それはユーザー数のみならずYouTubeの持つ多くのメリットがあるからです。
まずは先ほど述べた通りユーザー数が多い事、次にデータやコンテンツを蓄積できることです。コンテンツとしてアップロードしたものは、ずっと自分のチャンネルに積み上がり続けます。それを視聴者はいつでも見ることができるのです。
次に配信者が管理画面として見ることのできるYouTubeアナリティクスによって、アクセス数や視聴時間、視聴の傾向を把握でき、マーケティングの方法を改善・調整できます。そして広告費用はその動画の製作費のみで、YouTubeからかかる費用は0円です。安価で広告の効果を得やすいプラットフォームなのです。
ビジネスで有効なSNSの掛け合わせ方
SNSごとに、その得意とするものとそうでないものとが存在しますので、たった1つだけのプラットフォームだけで運用すると、十分な効果を得ることが難しくなります。そこで、異なるSNSのプラットフォームを併用することによって、それらの弱点を補い合わせて運用すれば、もっと効果的な運用が可能となるでしょう。
ここでは、そのような複数のプラットフォームを掛け合わせて運用する方法について紹介します。
SNSプラットフォームを掛け合わせることのメリット
それぞれのSNSのプラットフォームでは、ユーザーの層が微妙に異なっています。男性あるいは女性が多いプラットフォームもありますし、主要な年齢層が異なります。ですので、複数のプラットフォームを利用すると、異なる層へ同時に伝えることが可能となるでしょう。
また、SEOで検索順位の上位を狙う方法では時間がかかる上、確実に上位が取れる保証もありません。さらにGoogleの規約は定期的に刻々と変化をして、検索順位もその煽りを受けます。それよりもSNSを利用すれば、より短時間で読者に伝わりますので、即時性という点では有利です。
そして、SNSのプラットフォームは、運用の目的に合わせて選択できます。ビジュアル的に訴える力があるコンテンツの場合はInstagram、斬新でクオリティの高い動画があるならYouTube、コミュニティづくりをしたいならnote、中高年向けのコンテンツならFacebookといったように、使い分けるのも効果的です。
InstagramとTikTokとの掛け合わせ
Instagramで広告や宣伝を行うという手法は、もうお馴染みになってきました。けれども、Instagramでは多量に無差別的に知らせるには弱いプラットフォームだという事は前述しました。そこで、Instagramのもつその弱点を、TikTokで補うのです。
まずはTikTokで宣伝をすることにより、フォロワーが少なくても十分に情報を拡散させることができます。もし伝えたい内容が若年者向けであれば、TikTokの層とマッチしており、相乗効果も期待できます。
また、Instagramによる運用をしている企業は多いものですが、TikTokを利用している企業はまだまだ少ないため、それだけで差別化を図れるでしょう。
一方でInstagramは画像・動画などを活用できるうえに、プロフィール欄を充実させることができますので、TikTokからInstagramに誘導(流入)させれば、さらにしっかりと読者に伝えることができます。
Instagram・TikTok・YouTubeの掛け合わせ
YouTubeを加えると、さらに広がりのある展開が期待できます。YouTubeは、プロモーションや企業のブランディングを行う上で効果的なプラットフォームです。また今や多くの人がYouTubeを視聴していますので、その分企業の動画を見る機会があるでしょう。YouTubeの洗練された動画によって、企業の事をさらに詳しく知ってもらえます。またYouTubeの視聴データを分析することにより、マーケティングの方法を改善することもできます。
まとめ
企業のコンテンツを効果的に広めて多くの人にできるだけ知ってほしい時、今や多くの人が利用しているSNSのプラットフォームを、しかも複数種類の掛け合わせを行うことで、より効果的に広められたり企業の狙いに沿った方法で広報できたりできます。そのためにSNSの各プラットフォームの特徴・長所や短所を熟知し、活用できるようにしましょう。