SNS戦略

Z世代の心を掴むSNSマーケティング!タイパ・コト消費・トキ消費…とは?

近年、SNSメディアの普及には目覚ましいものがあります。最先端のデジタル技術に触れながら育ってきた『Z世代』と呼ばれる若者たちは、これまでの世代とは特徴が異なります。そのため、若い世代向けのマーケティングに悩まれる担当者が多いのでしょう。

そこで今回は、各世代の定義や『Z世代』を対象としたSNSマーケティング施策などについて解説します!

Z世代と各世代で普及したメディアとは?

アメリカをはじめとする欧米諸国で行われている世代区分は、人々の消費傾向や嗜好を分析することで、商業マーケティングに活用されています。

ここでは、世界的に使用される世代区分について見ていきましょう。なお、各世代の期間は明確には定義されていません。

X世代(1960年代中盤~1980年代序序盤:40代前半~50代後半)

X世代は、上記の時期に生まれた世代で、2022年時点での年齢は40代前半~50代後半です。1960年代は、日本の高度成長期にあたり、1960年にはカラーテレビの本放送が開始されました。1970年代には、家庭用テレビゲーム機・ワンボードマイコンなどが登場しました。

Y世代・ミレニアル世代(1980年代序盤~1990年代中盤: 20代後半~40代前半)

1986~1991年にかけてのバブル経済を経験した時期です。1995年には「Windows95」が発売され、インターネットや電子メールなどが使用できるようになり、当時としては革命的な出来事となりました。この頃から、デジタル機器の利用が一般的になり始め、それらを駆使するミレニアル世代のことを「デジタルネイティブ」と呼ぶようになりました。

Z世代(1990年代中盤~2010年代序盤:10代前半~20代後半)

Z世代は、2022年時点で12歳~27歳あたりの世代を指します。この時期には、2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災などが起きています。2004年にFacebookがスタートしたのをきっかけに、YouTube・Twitter・Instagram・LINE・TikTokなどが数年おきに登場するなど、SNSメディアが急速に普及しました。

また、2007年にはスマートフォン「iPhone」が発売されました。Z世代は幼い頃から、さまざまな最先端デジタル技術やインターネットに触れてきたため「真のデジタルネイティブ」「スマホネイティブ」「SNSネイティブ」などと呼ばれています。

α世代(あるふぁせだい)(2010年代序盤~2020年代終盤:~10代前半)

現在の社会情勢などにより、授業でタブレット端末が使用されることも増えてきました。また今後は、メタバースやキャシュレス決済などがさらに普及することが考えられます。そのため、α世代は、Z世代よりさらに高度なデジタルネイティブに成長していくでしょう。

Z世代が注目されている理由とは?

2022年時点において、Z世代は世界人口の25%を占めています。アメリカをはじめとする欧米諸国では、Z世代が消費活動の主役です。

一方、日本では少子高齢化が進み、Z世代は多いとは言えません。しかし、SNSユーザーの数は他の世代と比べて最も多く、情報の発信や交換も活発です。つまりZ世代が企業の商品やサービスの情報拡散や認知度向上などに対して影響力を持つことになります。

それぞれ背景は若干異なりますが、これらの理由から、Z世代がマーケティングのターゲットとして注目されているのです。

「タイパ」って何?Z世代の価値観や消費行動の特徴とは?

ここでは、Z世代の4つの特徴について説明します。Z世代の価値観や消費行動を把握しておくことで、マーケティング施策にも活用することができます。

タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する

Z世代は、効率性を求める傾向が強く、特に重視されているのがタイパ(時間対効果)です。倍速視聴やスキップ再生、ながら見をしながら動画を視聴したり、作品の内容を把握したりしてから観賞するなど、限られた時間内で満足度を最大化しようとする行動が多く見られます。

コスパ(コストパフォーマンス)や節約を重視しつつも価値を感じるものにはお金を使う

Z世代は、経済面において現実的かつ保守的な視点を持っており、節約や貯蓄にも前向きです。一方で、自分が価値を感じるものについては、普段節約した分を充てるなど、合理的な面も持ち合わせています。

購入しようとしている商品やサービスについて、事前にSNSでじっくり情報収集を行い、コスパ(費用対効果)が優れているか、自分に合った商品なのかを効率的に判断しているのがZ世代の特徴です。

関心が「モノ消費」から「コト消費」「トキ消費」へ

ミレニアル世代より前の世代は、高度成長期やバブル経済を経験していることもあり、モノの消費を中心とした「モノ消費」と呼ばれる消費行動やブランド志向が一般的でした。それに対しZ世代は、自分らしさや個性を重視し、自分にとって価値があるものや、気に入ったものに魅力を感じる傾向があります。

消費行動では、体験や経験を重視する「コト消費」や、非再現的あるいは参加型・貢献型の「トキ消費」に関心を持つ人の割合が多くを占めます。「コト消費」の具体例には旅行や芸術鑑賞、「トキ消費」には、商品キャンペーンや仲間と楽しむスポーツ観戦などが挙げられるでしょう。

多様性(ダイバーシティ)を重視する

SNSの普及により、国内外を問わずさまざまな価値観やタイプの人と関わる機会が増えました。Z世代は、自分とは異なる他者の意見や価値観などと日常的に接しているため、多様性を認め、お互いの個性を尊重し合うことを当然の感覚としています。

Z世代を対象としたSNSマーケティング施策とは?

Z世代を対象としたマーケティングには、Z世代の価値観や特徴を踏まえた上で、各ユーザーに寄り添った施策を打ち出していくことが重要です。

情報提供や販売促進を複数メディアで行う

Z世代は、事前にSNSで情報収集をしてから、実店舗で商品を購入します。そのため、さまざまなメディアや複数のSNSから、ユーザーにとって有益で魅力的な情報を発信し続けることが重要です。

さまざまな調査結果を総合的に判断すると、Z世代の利用率が高いのは、YouTube・テレビ・LINEの3つでした。次いで Twitter・Instagram・TikTokと続いています。これらのメディアやSNSをうまく運用していけば、より効果的な販売促進が行えるでしょう。

ストーリーを加えたブランディングで共感を得る

ブランディングとは、自社やその商品を、他の企業や商品などから区別するためのさまざまな活動を指します。具体的には、自社のポジションや商品のメリットを明確化するなどです。ブランディングは販売促進において重要な要素のひとつですが、論理的なプレゼンテーションだけでは、あまり購買行動につながることはありません。

なぜなら、人が物事を判断する際には、感情が大きく影響しているからです。感情に訴えかけるには共感を得ることが必要で、商品やサービスのストーリーを発信することが効果的だとされています。

商品が生まれた経緯や背景、完成するまでの苦労や葛藤などを伝えるとともに、その商品の価値も発信することで、ユーザーの購買意欲が刺激されていくでしょう。また、自社のポジションや存在意義、信念などは、Z世代の価値観に合った内容にするとより効果的です。

パーソナライズされた情報提供とコミュニケーションを行う

パーソナライズされた情報とは、個々のユーザーにとって最適な情報のことです。Z世代は、過去に検索したものから自分の好みに合ったコンテンツを提供してくれる「おすすめ機能」などの、パーソナライズされた情報提供を好みます。

また、SNSは、企業の一方的な情報発信だけでなく、ユーザーの投稿などに応答することができます。個々のユーザーに寄り添った有益な情報を提供しながら、コミュニケーションを図ることで、信頼関係を築き、ファンを育成することも可能でしょう。なお、ターゲティングが明確でない広告などには、あまり関心を示さないようです。

まとめ

Z世代は、1990年代中盤~2010年代序盤に生まれた世代で、2022年時点で12歳~27歳です。SNSでの情報収集やコミュニケーションを活発に行うため、魅力的な商品やサービスは、ユーザー自身によって拡散されやすくなります。

Z世代の特徴には、タイパやコスパの重視・コト消費(体験型の消費)やトキ消費(非再現型や参加型の消費)といった消費行動があり、これらを把握しておくことでマーケティングにも活かせるでしょう。最後に、Z世代に有効な3つのマーケティング施策を具体的にまとめてみました。

●YouTube・テレビ・LINEを中心に、Twitter・Instagram・TikTokで有益な情報を発信する
●商品やサービスにストーリーを持たせ、ユーザーの共感を得る
●おすすめ機能などパーソナライズされた情報を提供したり、ユーザーとのコミュニケーションを図ったりし、ファンを育成する

Z世代の特徴や有効なマーケティング施策について説明してきましたが、本記事が参考になれば幸いです。

お問い合わせ

もしかして『パスワード』がかかっていて読めない記事ありませんでしたか?
実はHIMOTOKUのLINE公式を追加している友達でしか見れない秘密のコンテンツを配信しています!
さらに、LINE公式の友達限定無料個別コンサルも実施中!
お得情報が満載のHIMOTOKU ヒモトクLINE公式アカウントは下記のQRコードから!

↑バナークリックでもOK!