LINE公式アカウントは、新商品やキャンペーンの告知などのマーケティングを無料で行うことができるため、利用する企業や店舗が急増しています。なかでも、効率的にメッセージを配信できる「ステップ配信」は利便性が高く、集客につなげやすいことで注目されています。
今回はステップ配信について、そのメリットや設定方法、ステップ配信のコツなどについて解説します!
ステップ配信とは
LINE公式アカウントのメッセージ配信機能のステップ配信。LINE公式アカウントでユーザーが友だち登録や購入などの各種のアクションを実行した際に、事前に入力しておいたメッセージを自動配信することができる機能です。ステップ配信を使うと友だち登録したユーザーに即座に挨拶のLINEが送れたり、商品の紹介やクーポンなどを後日自動で配信したりすることができます。
通常の配信メッセージの一斉配信がすべての友だちに一斉に同じメッセージを送るのに対し、ステップ配信はそれぞれのユーザーが友だち追加してからの日数や属性情報に合わせ、タイミング良く適切な内容のメッセージを送ることができるため、集客に結びつきやすいのが特徴です。
ステップ配信のメリットとは?
ここからは、ステップ配信のメリットについて詳しく見ていきましょう。
到達率と開封率の高さ
LINEのメッセージ配信はメルマガよりも到達率と開封率において優れています。メルマガのメールは迷惑メールに振り分けられたり、開封されることなくゴミ箱行きになってしまったりすることが多いのですが、LINEのメッセージはほぼ確実に開封されます。
また、LINEの利用者はここ数年、月間で9,000万人以上を超えています。その一方、メールの利用者数はかなり減ってきているのです。さらに、LINEアカウントのメッセージ配信はリッチメッセージも送れ、画像と共に視覚に訴える分かりやすいそして目を引く情報を送ることができ、クリック率やECサイトへの誘導率が上げやすいのです。
タイミングの良い配信が可能
ステップ配信は設定したアクションごとにメッセージを自動配信できます。一斉配信に比べ手間も少なく、また、ユーザーにとってもタイムリーな配信を得ることができ、非常に効果的です。
リピート客を得やすい
定期的なメッセージの配信により、リピート客の獲得にもつながります。商品を購入したユーザーには購入後のフォローメッセージを送ることもできるため、次の購買につなげやすいのです。
無料
LINE公式アカウントには1ヶ月ごとに配信できるメッセージ数の上限がありますがステップ配信は無料です。しかし、ステップ配信も通常のメッセージ配信にカウントされるため、上限を超えると配信できないことに注意しましょう。
ステップ配信するための設定
LINE公式アカウントでステップ配信を始めるためにはあらかじめ設定が必要です。ちなみに、ステップ設定はスマートフォンのアプリからはできないので注意しましょう。
ステップ配信をクリック
LINE公式アカウントのホーム画面を開きます。画面左側に並んだメニューから「ステップ配信」をクリックしてください。ステップ配信の画面が出てくるので「ステップ配信を作成」ボタンをクリックします。
基本設定
まず「ステップ配信を作成」ボタンをクリックしましょう。すると、基本設定画面に変わります。ここでは「タイトル」「有効期間」「タイムゾーン」「配信数の上限」の設定ができます。
開始条件の設定
開始条件を設定します。「友だち追加」と「オーディエンス」の2つから開始条件を選びましょう。
「友だち追加」を選んだ場合、すべての経路と特定の経路のどちらかを選択することになります。特定の経路には友だち追加アイコンや検索など、さまざま選択肢があります。
「オーディエンス」はメッセージを送るターゲットを絞り込みたいときに使う機能です。あらかじめデータを用意し、さまざまなタイプのターゲティングや友だち追加経路オーディエンスを使いこなしましょう。
「ステップを追加」「メッセージを配信」
次に「ステップを追加」そして「メッセージを配信」とクリックします。「1日後」→「メッセージ配信」と表示されますが「1日後」のところからは日数を変えられます。
「メッセージ配信」を押すと右側に「メッセージを編集」という画面が出てきます。ここでは「メッセージラベル(任意)」「配信時間帯」と配信するテキストを決めます。配信するテキストは最大500文字、3件までです。
ステップ配信の追加
メッセージを配信した後、矢印のフローチャートに従ってカーソルを動かし、出てくるプラスボタンをクリックしましょう。すると「メッセージを配信」か「条件分岐を追加」を選択できます。メッセージ配信は1つの経路で10個まで設定できます。
条件分岐を追加
「条件分岐を追加」をクリックすると、右側に条件を編集する画面が出てきます。「条件ラベル(任意)」の入力、条件の「属性」「オーディエンス」の選択を行い、保存します。
「属性」は性別、年齢、OS、地域から選択します。「条件ラベル」は公開されないため、自分が覚えやすいもので大丈夫です。
条件分岐はいろいろなルートに合わせてステップ配信の設定を分けることができ、条件を追加することもできます。
メッセージ配信の設定が完了したら緑の「利用開始」をクリックします。すると「ステータス」が緑で「利用中」と表示されます。
ステップ配信のコツ
ここからは、ステップ配信のコツをいくつかご紹介します。
画像とスタンプの活用
通常のメッセージ配信同様、スタンプや画像をテキストと一緒に送ることで目を引きやすく、親しみやすいメッセージをユーザーに届けることができ、ウェブページなどに誘導しやすくなります。
テキストを工夫する
配信するメッセージのテキストはできるだけ分かりやすくかつ親しみやすいものにしましょう。LINEはメールよりもカジュアルなツールなので、ユーザー層に合わせて長文になりすぎない気軽な文章を届けると効果的です。
繰り返し配信する
情報をユーザーにしっかり伝えるためには一度の配信では足りません。伝えたいキャンペーンや商品情報、特典や他社との違いなどは繰り返しメッセージとして届けることで徐々にユーザーのイメージに浸透し、サービスの利用や購入につなげられるのです。テレビコマーシャルの頻度が商品の知名度に大きく関わるのと同じ論理です。
配信時間の設定に気を配る
LINEを開く時間帯はユーザーの年齢層や属性によって違います。セールスしたいサービスや商品のターゲット層に合わせた配信時間の設定をすることで、到達率や開封率はさらに上がります。例えば、主婦層であれば午後からの家事があまりない時間帯、会社員層なら昼休みや夜や帰宅からの時間帯に設定しましょう。
テスト配信は利用する!
メッセージの配信で非常に多いのがメッセージの間違いです。個別チャットのメッセージは24時間以内であれば削除できますが、一斉に送信する配信に関してはできないので注意が必要です。必ず、配信前に「テスト配信」を行い、間違いのない配信をしましょう。
テスト配信はメッセージを入力した後に「下書き保存」の隣の「テスト配信」をクリックするだけでできます。
まとめ
LINE公式アカウントでのマーケティングはこれからさらに盛んになってくることでしょう。「まだ利用していない」という企業さんや経営者さんも、ぜひステップ配信もあわせて早めに活用し、集客につなげてください。