今や検索エンジンでの上位表示を目指した競争は激化の一途をたどり、SEOに関する知識は必須のものとなっています。しかし、SEOと聞くと「具体的に何をどうすれば良いのか分からない」「なんだか難しそう」と思う方も多いのではないのでしょうか。
今回は、SEO対策の基本的な知識と抑えるべき5つのポイントを詳しく解説していきます。
SEO対策とは
検索エンジン最適化を意味するのがSEOで、あるキーワードを検索したときに自社のWEBサイトが上位表示できるよう目指すことを指すのがSEO対策となります。
検索エンジンは独自のアルゴリズムに則って、WEBサイトがユーザーにとって有益かどうかを判断して検索順位を決めています。そして、自社のWEBサイトの内容が検索エンジンで上位表示されやすいように最適化しつつ、ユーザーが知りたい情報をまとめていくことがSEO対策とよばれるものです。
SEO対策には
①内部施策
キーワードの確認や最適化
②外部施策
WEBページのプロモーションによるリンクの構築
③コンテンツ制作
検索ニーズに最適なコンテンツを提供
などが挙げられます。
SEOの目的は成約へ結びつけるための過程を最適化することであるため、検索して訪れたユーザーの目的やニーズを知り、望んだページに遷移しやすいサイトの構造設計やナビゲーションの設置などのサイト制作を行うことが可能です。そのため、検索順位の上位表示だけが目的として留まるわけではないということを意識することが大切です。
また、日本で使われている検索エンジンはGoogleとYahoo!の2種類で約95%のシェアを閉めています。しかし、Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを利用しているので、実際はほぼ全ての人が検索で使っているのはGoogleです。そのため日本におけるSEO対策は、実際のところGoogle対策だといえます。
SEO対策のメリット・デメリット
ここからは、SEO対策のメリット・デメリットについて、具体的に見ていきましょう。
SEO対策のメリット
主なメリットとして挙げられるのは、低コストで運用ができるという点です。ネットの広告は多かれ少なかれコストがかかりますが、SEOは自社だけでできるものが多いので人件費などのコストだけで済みます。また、作成したコンテンツは会社の資産となるため、中長期的な視点で集客が安定することが見込めるでしょう。
そして、検索からWEBへ流入したユーザーはすでに自社のサービスや商品に興味を持っていることが多いので、コンバージョン率が高いのです。自社のWEBサイトが上位表示することができれば多くの人の目に触れるので認知度向上についても期待できます。
このようにSEO対策は低コストで比較的高い効果が得られるのが特徴です。一度検索順位を上げてしまえば、あとは順位が下がらない限り半自動的に集客や商品・サービスの認知を顧客にしてもらえる点が大きなメリットだといえるでしょう。
SEO対策のデメリット
一方で、SEO対策には効果が一定以上出るまでに時間がかかるため、すぐに結果を出したいときには向いていないということがあります。ほかにも健康や安全、お金に関するキーワードは上位表示の難易度がとても高く、専門的な知識や施策が行えない場合には結果が出ないこともあるでしょう。
さらに、いくら上位表示のコツを掴んで対策を積んでいても、検索エンジンのアルゴリズムが変わったり仕様がアップデートしたりした際には検索順位が下がるということも考えられます。検索エンジンの仕様にそぐわない施策を続けている場合には、サイトの順位が大幅に下がってしまいこれまでの施策内容が水の泡になってしまうようなことも考えられます。
検索順位を上げるSEO対策とは
上述したように、SEO対策で大切なことはGoogleのアルゴリズムを理解することです。Googleは検索においてユーザーが正しい情報を得られることを重視しているので、E-A-Tとよばれる専門性と権威性、信頼性のあるサイトを上位表示させます。Googleからの評価を高めて高品質なサイトとして認められるためには、上記の3つの評価基準を満たしていくことが不可欠です。
従来は文字数が多かったりキーワードが多く含まれていたりするコンテンツが上位表示されやすいといわれていましたが、現在では必ずしも関係があるとはいえないケースも増えてきました。現在の検索順位が高いコンテンツは、「ユーザーの検索意図を満たして役立つ情報を提供する」ということです。ユーザーの検索意図をよく考え、悩みを解決できるようなコンテンツ作りをすれば検索順位は自然に上がっていくでしょう。
抑えるべきSEO対策ポイント5選
検索順位を上げるための考え方について解説しましたが、ここからは具体的にどのような工夫をしたら検索エンジンのアルゴリズムを満たすことができるのか解説していきます。それぞれのポイントを掛け合わせて、サイトの施策として満たしていくことでWEBサイトの内容を検索エンジンに最適化していきましょう。
①ターゲットキーワードの選定
最初に考えるべきなのは、ターゲットとなるキーワードの選定となります。ユーザーの検索状況をキーワードプランナーなどで調べ、コンテンツに適したキーワードかどうか精査することが重要です。また、1つのページにたくさんのキーワードを入れてしまうとページのテーマに焦点が合わず、検索エンジンの評価も上がりにくくなってしまいます。
キーワードを選定する流れとしては、キーワードの検索ボリュームをチェックしたりサジェスト機能を活用したりして洗いだすのが効果的です。メジャーなキーワードは既に競合が多くいるので、ほどほどにニッチなキーワードである方が上位表示を狙いやすいでしょう。検索意図が明確になるように、「SEO 対策 ポイント」などのようにミドルワードやスモールワードを用いるのも有効です。
②キーワードに適したコンテンツの作成
先程述べたように、検索エンジンで上位に表示されるためには、検索した人がどのような目的で検索したのかを予測し、役立つ情報を提供することが必要不可欠です。そのため、分かりやすく構造化されたコンテンツ作りを目指し、読みやすさを重視しましょう。またコンテンツを作成した執筆者の情報は公開し、専門性と権威性、信頼性を明確にすることが大切です。
③被リンクの獲得
他のサイトからの被リンクがあることは、検索順位を上げる上でも重要です。ユーザー同士でコンテンツが共有されあっている被リンクはナチュラルリンクと呼ばれ、SEO対策として効果が高いといわれています。この被リンクを得るにはシェアしたくなる優良なコンテンツを作らなければいけないのでハードルは高いのですが、SEO対策として非常に有効です。
④SNSの活用
上記の被リンクの獲得に役立つのがSNSの運用になります。自社の名前やブランド名が拡散されることをサイテーションと呼びますが、サイテーションが増えれば増えるほど検索順位の向上につながります。低コストで多くの人に情報やコンテンツの拡散ができるため、SNSの運用はぜひ行いましょう。
⑤ページの表示速度を高速化する
Googleでは、ページの表示速度が高速であることが検索順位を高める要因の1つだと明言しています。また、ページの表示速度が遅すぎるサイトは巡回されず、正当な評価を得る機会を失ってしまうので、注意が必要です。ページの表示速度はSEO対策では盲点となりやすいため、必ずチェックしておきましょう。
まとめ
SEO対策は検索アルゴリズムの変化に影響を受けやすいので、継続的なSEO対策が必要になります。今回紹介した5つの対策は、あくまでも基本的な対策方法であり、これだけを行っていてもGoogleのアップデートや他サイトの充実によって成果がなかなか出ないことも考えられます。定期的に新たな情報を把握し、対策方法を磨いていくことが大切だといえるでしょう。
ただし、Googleが重要視しているユーザーの満足度の大切さはこれからも大きく変化することはないと推測されます。ユーザーの検索意図を理解し、快適に情報を得られるコンテンツ作りを目指しましょう。